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2005.01.19

『Litle Tern(リトルターン)』

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― ぼくは再び空を飛んだ ―

これはいっぷう変わった小さな鳥の物語である。
思うに、鳥にはそれぞれに特徴があって、疑いもなく一羽一羽すぐれた存在であるといっていい。
しかし、この物語の主人公である鳥は(あえて言わせていただけるなら)ほかとはくらべようもない
ほどユニークな鳥なのだ。
-リトルターン  プロローグより-

この本を紹介してくださり、お貸しくださったやまねこ編集長さまありがとうございます。

プロローグで書かれているとおり、確かに変わった物語。
鳥の物語といえば、アヒルとか白鳥とか、誰にでも分かるような鳥が一般的なような気がするし、
それにイメージしやすいと思う。
・・・がこの絵本で登場してくる鳥はリトルターン(コアジサシ)。
アジサシってどんなだっけ?と思う方は少なくないはず。
表紙に飾られている、鳥がアジサシなのだが、絵をみると、そういえばこんな鳥もいたような気もするが、
でも身近なところではあまり見かけない。

リトルターンは小さな痩せた鳥で、飛行技術・直感力ともに優れ、その生涯の大半を空中で過ごす。
長く細い翼と深い切れ目の入った尻尾で識別できるが、そのくちばしは黄色く額に白い楔形の文様があるのが特徴だと本には書かれている。

いよいよ、アジサシにとって空を飛ぶとことが重要だということを念頭におき、物語に入っていく。
アジサシの物語とはいったいどんなものか。
突如飛ぶことが出来なくなってしまったアジサシが旅に出て、そしていろんな出会いや経験をすることで今まで見えなかったことが見えるようになる、そんな物語・・・だろうか。

飛ぶことはさきにも書いてある通り大切な事で、それが突然何かの理由で飛べなくなってしまう。
その原因はわからない。
・・・不運だ。
飛べなくってしまったことで、今ままでのほととんどが空にいた鳥なのに、突然陸上での暮らしになった。
人間の世界でも環境が変わるという意味ではよくありそうな話に思う。
いままであったもの、住んでたところ、昨日までの自分が突如何かの原因で失うということは、とても大変な事だと思う。
鳥でも人間でも一緒だろう。
そして、何かを見つける旅に出るのだろうか。
このアジサシも旅に出た。
旅に出らざるをえないんじゃないかと思った。

旅をしている途中には、星に出会ったり、紫色の花に出会ったり。
なにかこの本を読んでいるあいだ、不思議な気持ちにかられるのだが、
それがなにかは良くわからない。
だから不思議な物語の本なのだろうけど。
分かることが分らなくて、分らない事が何なのか分らない。
リトルターンの気持ちになれたようななれないような。

とにかくこのリトルターンが旅をすることにより、今まで見えなかったものが見えるようになる。
そして、旅をしていく中で、自分を変える一番のキーマンとなったのはゴースト・クラブだと思う。
お互いを観察しあうことで、長所短所が見え、おそらくゴーストクラブはリトルターンの短所を見抜いた。
その短所を、リトルターン自身の力でみつけられるよう仕向け去っていった。

ゴーストクラブはこのリトルターンにとってキーマンのような存在だったかもしれない。

たくさんのキーマンに出会えることは自分にとってプラスになることだし、世の中でもそういった人物に出会ることはとてもラッキーだと思う。
あくまでも個人的な見解ですけど。

最後に、
空を舞っていたものが、地を這い、迷い挫折し、誰かと出会いそして自分をみつける。
なんか人生そのものように感じる。
長々と書いてしまったが、なにかが出来なくなってしまったとき、ふと開きたくなる一冊のように思う。

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コメント

「リトルターン」はYayaさんが書いているように、奥が深いですね。
いろんな読み方があるかもしれません。
ゴーストクラブを「キーマン」と見立てて呼んだところにYayaさんのすばらしい見方が現れていると思いました。
大人の絵本として長く読みつがれて欲しい本だと思いました。
--(や)--

はじめまして。pinnaと申します。
リトルターンの話題を探して散歩中に、立ち寄らせて頂きました。

ゴーストクラブの言葉の深さについては、私も色々と考えさせられました。

たぶん実際生きてゆく上でも、人も誰かの言葉を聞かずして歩いてゆくことは難しい・・・・

とても薄いけれど深い一冊で、私にとっても捨てられない本になりました(^^)

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