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2005.10.20

つまらない私の昔ばなし。

sakura 私がまだ5歳のころの話。

私の両親はそのころ居酒屋を経営していた。

田舎町の小さな居酒屋だったけど、それなりにお客は入っていた。

そのお客のなかに70歳近いおじちゃんがいた。

私はそのおじちゃんを「くにがみのおじちゃん」と呼んでいた。

なぜそう呼んでいたのかは分からない。

ただ、おじちゃんが戦争に行っていたことは知っている。

そして、戦争が終わって帰ってきたときには家族は誰もいなく、一人ぼっちだったのも知っている。

ここには籍もない・・。

そして、いつもいつも私に桜色の饅頭を買ってきてくれた。

きっと、私を孫のように思っていたのだろうと思う。

おじちゃんは日本酒が大好きで、いつもお酒臭くて、酔っている感じだった。

それがなんとなく私は嫌だと思っていた。

ある日、

私は保育園から帰ってくると、家の庭で泥団子を作って遊んでいた。

すると、そこにいつものように桜色の饅頭をもって「くにがみのおじちゃん」が遊びに来た。

その日もおじちゃんはお酒を飲んでいた。

すごくお酒臭くて嫌だった。

私は子供ながらに、おじちゃんに意地悪をしたくなってしまった。

でもそれがいまだに後悔することになるなんて思ってもいなかった・・・。

私はおじちゃんに、

「お団子食べる?」と泥団子を差し出した。

そして私は

「ちゃんと食べてよ。ほんとに食べなきゃ駄目だよ」と言った・・・

おじちゃんは本当に食べた。

ジャリジャリという音がする。

私をみて、にっこり微笑んだ。

そして、おいしそうに食べてくれた。

私の心の中に初めて罪悪感というものが生まれた。

それでも私はただ、泥団子を食べるおじちゃんを黙ってみていることしか出来なかった。

それから何年の月日が経ったのだろう・・

いつの間にか私は高校生になってしまった。

父親も中学のころには他界してしまった。

そして「くにがみのおじちゃん」のことなどすっかり忘れていたある日。

交差点の角にポツリとある公園。

どうみてもこんなところに公園があるのはおかしいと思うようなところ。

そこはまぎれもなく「くにがみのおじちゃん」の家があったところだった。

おじちゃんはそこで鶏や猫を飼っていた。

毎日、おじちゃんが餌をあげていた。

私の家までは、多分おじちゃんには遠い距離だったと思うようなところ。

そこから毎日遊びに来てくれていた。

でも今はない。おじちゃんの家がない。

どこに行ったのだろうか・・・?

私は母親に尋ねてみた。

すると返ってきた答えは、もうこの世にはいないことだった。

桜色の饅頭。

きれいな色をしていた。

私が好きだと知っていつも買ってきてくれて饅頭。

もう買ってきてはくれない。

泥団子のこと、ごめんなさいということも出来ない。

私にはただ後悔だけが残った。

おじちゃんは死ぬとき、一人だったのだろうか・・。

おじちゃんが飼っていた鶏や猫たちはどうなったのだろうか・・

さみしかったのだろうか・・・

家族のことを思い出しただろうか・・

そんなことを考えながら、ただ公園にある遊具をみつめ、そしていまだにその公園には

入れない自分がいた・・・。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

悲しいようなふんわりする様な 複雑な気分です。  何だか絵本を読んでいる様な ・・・
素敵なお話なので 無粋なコメントは控えます

こんにちは!ややさん。
小説かと思いました。5歳のころの思い出、
こんなしみる思いではないです。というかあまりにも過去なので、催眠術でもどらなくては思い出せません。
泥団子、ややさんの気持ちがいっぱいで、おじいちゃんはとってもうれしかたかと!

>おじちゃんは死ぬとき、一人だったのだろうか・・。
悲しいことです、なんか深い哲学的なものを感じますよ、この言葉に。

ややさんがその公園に入るということは、戻りたようで、戻りたくない、人生の扉がそこにあるのでしょう。たぶん!
桜色の饅頭はその扉の鍵ですかね!

秋の夜長…涙してしまいました。
私、思うんです。
その公園にややさんが来てくれるのをくにがみのおじちゃんは待ってるんじゃないかって。
公園に来る人を笑いながら見てるかもしれないねって。
いつか、桜色の饅頭を持って公園に行ける日が来るといいね。
きっと、くにがみのおじちゃんは待っててくれるよ。

子供の頃の一場面でどうしても忘れられない事ってありますよね

子どもであったという言い訳をしながら
大人になった今も胸にしっかりと捕まえてはなさない一場面

くにがみのおじちゃんは、きっと全てわかっていたと思うよ
ややchanにとってはイジワルをしてしまったという罪悪感が残ってしまったけれど
でもだから今、その思いを読み取る優しい女性になったのじゃないかな

私も小学生の頃に、学級委員をしていて
クラスに普通の生活に障害をきたす女の子
(機能障害なのか、自閉症だったのか わかりませんが)
がいて その子の世話を一任されていたのです

子供ながらに なぜ私が面倒を見なくちゃならないの???
と、不満を持っていたのは確かです

優しい思いやりの心を持つというのは
そう簡単に育つものではありませんね

その頃の思い出は、殆ど消えかかっていますが
私が現在、自閉症の本(トリイ・ヘイデンの シリーズ<シーラという子>等々)や 
虐待の本(“It(それ)”と呼ばれた子)などを好んで読むのは
その頃の影響が大きいと思います

>コメントありがとうございます。
土日は何かと忙しく動き回っておりました。
野暮用ばっかりです・・。

>bebeさん。
本当はこの話の背景にはいろんな出来事があるのですが、こうしてブログに載せるとなると、どう書いていいのか迷いますね。
でも、こうしてつまらない思い出話だとしても、誰かが聞いてくれるというのはとてもうれしく思います。

>純さん。
純さんの優しいコメントに涙しそうです。
そうですね。きっと、泥団子ではあったけど、
喜んでくれましたよね。そう思いたいです。
戻りたいようで戻れない・・・そうなのかもしれません。
もしかしたら、この公園に入ることで、長い人生の中で、また一歩前に進むことが出来るのかもしれませんね。


>かじりさん。
待っていてくれてますかね。
時間が出来たとき、公園に行ってみようかなぁ。
そしたら、おじちゃんにひとこと「ごめんなさい」と今度は言います。

>ku-姉。
子供のころに、酷いことをしてしまったからこそ、大人になって思い出した・・・もしも、こうした出来事が大人になってから起ったとしたら、酷いことをしたことさえ気づかないのかもしれませんね。

きっとku-姉が面倒みていたそのクラスメートの子はとても助けられたでしょうね。
今頃はきっとそのころを思い出して、感謝してるかもしれないですね。


くにがみのおじいちゃん
なぜ? くにがみと呼ばれていたのか・・・
 
勝手な 推測ですが・・・

戦争に行き 国を守って戦ったからかな?
日本の国を 守った人だから 敬意を 表して
こう呼んだのでは・・・?

国を守ってくれて 帰ると誰も 居なくなっていたおじいさん 

さびしくて 人恋しくて ややさんの 両親の経営する 居酒屋に飲みに来ていたのですね。

そんな所に 小さくかわいい ややさんが居れば おじいさんも孫のように思い

可愛がってくれていたのでしょう。

居心地も良く ややさん見たさに 少しぐらい
遠い道でも ややさんの楽しみにしている
「桜色の御饅頭」を 持って 遊びにきていたのですね。 

おじさんも苦には なっていなかったはずです。

泥団子も そんな ややさんが 作ってくれたもので 無垢な子供が 差し出したもの
おじいさんも 喜んで食べたはずです・・・。

今は おじいさんの家も 無くなり 公園になっているそうですが 公園になっているという事は 毎日たくさんの 子供たちが遊びに来る

にぎやかで いいじゃないですか。

さびしいおじいさんには ピッタリな気がしますします。

おじいさんも 公園で遊んでくれる 子供たちや ややさんの ことも 天国から 微笑んで
見ていてくれますよ。

下手な文章で すみません。

>しょうへいさん。
とても温かいコメントありがとうございます。
しょうへいさんのコメント、十分に伝わりました。返す言葉もありません・・・。
私のつまらないコメントはせず、素直に、しょうへいさんの言葉を受け止めたいと思います。

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